基礎となるカートやレーシングカーを使用して、ドライビングテクニックからセッティングの技術・知識まで身につけるために、実践重視の実習カリキュラムが用意されています。事前のメンテナンス・チューニングの重要性、現場での対応力など即戦力となる人材になるためのスキルを育て、走行テクニック・メカニックの技術を習得していきます。
現役レーサーや一流メカニック、極限バリバリ講師が直伝!
阪口 良平
オフィシャルサイト http://ryohei-s.net/
私はF1に憧れてこの業界に入りました。F4シリーズチャンピオンになりF3まで昇格しましたが、その上には行けず挫折を味わいました。その後、時間が経つにつれて自分に足りなかったものが見えてきました。教えてくれる人がいなかったことも問題の一つだったと思います。私の時代にはJMCのような学校がなかったので、たくさんの先生や先輩がいるこの環境は素晴らしいと思います。皆さん目標を持って頑張ってください。大好きなことが仕事になれば、こんなに幸せなことはないはずです。
二級自動車整備士コースの特徴
Point 1
自動車の仕組みを
徹底的に理解できる。
レースはチームの力を合わせてようやく結果がついてきます。知識・技術だけでなく、チーム内での自分の役割を果たすとともに、どう動くことがベストかを常に考える人間力を養います。
Point 2
プロのレーサーから
直接指導。
レース業界で実績を積んできた経験豊かなドライバーによる指導でドライビング、安全知識からエンジニア力を伸ばしていきます。
Point 3
走行実習やレースを通して、
心構えを養う。
エンジニアリングに必要な車両運動の解析やプロのドライバーによるドライビング理論を学び、それらを生かした走行実習で、実践力とプロ意識を養います。
Point 4
インターンとレースを活用し、
就業体験と人材育成。
実際にレースに参戦しているレーシングチームやガレージにインターンシップとして参加し、実社会においての厳しさや責任、そして携わることでわかる楽しさを体験し、就職に繋げます。
主な進路 |
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■自動車ディーラー ■レーシング関連会社 ■車両部品量販店 ■チューニングショップ ■整備工場 ほか |
資格取得
自動車基礎
三級整備士
資格取得
専門授業
レーシングカート・ツーリングカーを用いて基礎整備とレースの基礎業務を学ぶ
インターシップ
実際のレーシングチームへメカニックとして参加し、企業を知るとともに業務内容を体験する
就職
取得を目指す資格 |
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■三級自動車整備士 ■危険物取扱者(乙種第四類) ■損害保険募集人資格 ■JAF国内A級ライセンス ■JAF国内B級ライセンス ■各サーキットライセンス ■ガス溶接技能者 ■カートSLライセンス |
カリキュラム
科目(1年次) | 授業内容 |
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自動車構造 | エンジン・トランスミッション・電装など自動車の基本的な構造を学びます。 |
自動車材料 | 自動車に使われている材料の基礎を学びます。 |
自動車工学 | 自動車の設計や車両運動解析のための学習です。 |
製作・加工 | 設計の理論と製図から始まり、機械加工・手仕上げ作業を行い、機材や部品を製作します。 |
自動車電装 | 自動車の電子部品について、その役割や作動原理を学びます。 |
機械設計基礎・製図 | 動く機械の構造や設計の基礎を学びます。また、図面を書く練習を行います。 |
エンジン実習 | エンジンの分解・測定・調整・組み付けを実習します。 |
総合実習(フォーミュラ実習) | 競技車両を用い、レースに向けての多種の実習を行います。 |
総合実習(カート実習) | レーシングカートを用い、レースに向けての多種の実習を行います。 |
総合実習(ツーリングカー実習) | ツーリングカーを用い、レースに向けての多種の実習を行います。 |
総合実習(製作加工実習) | 簡単な製図から始まり、機械加工・手仕上げ作業を行い機材や部品を製作します。 |
FRP実習 | FRPを用いた製作実習を行います。 |
主な授業内容
走行実習
マシンを安全に速く走らせるためには、徹底した事前準備と綿密なスケジュールが必要です。走行実習を通して、テストメニューの実施と結果の検証、事前に製作し準備してきた機材の評価も含め、走るだけでは得られない多くのスキルを習得します。
製作加工実習
レース現場では、必要に応じた工具や機材を自分で加工・製作することが多々あります。そのような技術を習得するためにも、製作加工の基礎を学んでいきます。
車両実習
車両全体を用いた、走行前・走行後の定期点検をはじめ、学科と連動し、構造や役割について学びます。
メンテナンス実習
各機能部品単体での分解・点検・測定・調整・改善・組み付け作業の技術を習得します。
実習内容
レーシング業界へインターンシップ!
JMCでは実際にレースチームに参加し就業体験を行う、インターンシップに力を入れています。主なインターンシップ先は、スーパーGT選手権、スーパー耐久レース、クラブマンレースに出場するレーシングチームなどが挙げられます。業界の先輩の声を聞くことで、楽しさや厳しさを知り、自分自身の目的意識を再認識し、授業に対するモチベーションも上がります。また、インターンシップを通じ、知識や技術の向上だけでなく、同じ目標をめざす仲間もできます。国内最高峰のチームへ就職した学生も多くいます。
JMCでの経験からチャンスを掴む!!
JMCでは、業界との太いパイプによるインターンシップ制度を活用することで、レース業界での幅広い活躍を目指せます。2013年卒業の藤原開さんと奥田忍さんは、インターンシップを活用し夢を掴みました。藤原さんはホンダのトップチームとしてレーシングカーを扱う株式会社リアルレーシングへ就職。世界トップクラスのメンテナンスをしています。奥田さんは、レーシングカーのメンテナンスやPIT作業を行う合同会社ダブルエース(通称:イーグルスポーツ)へ就職。メカニックとして勤めつつ、企業からの援助を受けながら鈴鹿クラブマンレースに参戦、見事優勝しました。
先輩の声
社会人からでも学ぶ力をつけられる!
平田 剛さん
社会人を6年経験し22歳でJMCに入学しました。入学前はうまくやっていけるかとても不安でしたが、先生は明るく分かりやすく教えてくれますし、意外と社会人から入学する人も多くいたので、年齢などを気にせず毎日が楽しいです。社会人からでも、車を扱う仕事をしたい人にはお勧めの学校ですよ。
男の子に負けない技術を身につける!
谷 葵さん
幼い頃から車に興味があり、自動車に関わる仕事に就きたいと思っていました。JMCはとても実習が多いので楽しいです。分からないところも先生が丁寧に教えてくれるので安心できます。女の人は少ないのですが、車が好きな気持ちはみんな一緒なので、意外と話も弾んだりしてすぐ馴染めると思いますよ。
生で体験する豊富なインターンシップ!
萩本 賢一さん
たくさんのレースのインターンシップや走行実習があり、レースの現場を生で体験することができます。1年間のシリーズを通してレースのインターンシップに参加するなどの経験ができます。ドライバー、メカニックなどチーム全員が学生だけのチームで参加し、レースの現場を身をもって知ることができました。
講師紹介
モータースポーツは人創り!
モータースポーツコース 藤井 博 先生
レースに参戦すると、結果が明確に表れます。その結果によって、反省をしたり、喜びを感じたり、進化させることで、さらに深い部分で楽しみややりがいを感じることができるようになると思います。レース活動を行うことで、目的を明確に持つこと、組織力の重要性を理解すること、責任感を持つことなど、様々なことを学べます。そしてそれは、レースだけではなく一般企業で働く上でも重要なことです。モータースポーツを通じて、広い視野を持った社会に適応できる人に育ってください。